声優オタクがアイドルのイベントに行くようになった話-アイドルオタク編前編-
声優のイベントに通っている人がアイドルのイベントに行くようになるという現象が度々起こっています。
なぜそのようなことが起こるのか自分の経験を元に分析していきたいと思います。
前回の記事の続きですが読まなくても大丈夫です。
僕が初めて行ったアイドルのイベントは名古屋CLEAR'Sです。
お掃除ユニットCLEAR'Sとして全国各地に支店があり、その名古屋支部です。
Twitterで知り合いがよくライブに行ってる様子を見ていたので、自分の住む地域のCLEAR'Sを見てみようという気持ちになったのが始まりです。
行くようになる前は何度かフリーライブで見る程度だけだったのですが、行くようになったきっかけは物販です。
声優オタクが物販と聞くとTシャツやタオルなどのライブグッズを買うために朝早くから並ぶものだと想像しますが、アイドルの物販はそれとは少し違います。
アイドルの物販ではグッズを買うごとに特典券が貰えて特典会に参加できます。
特典会ではアイドルとチェキが撮れたり、握手ができたり、お話ができたり、などが必ずできます。
何度かフリーライブに行き、気になってたアイドルとチェキを撮るために物販に行きました。
CLEAR'Sのレギュレーションは1000円ごとに特典券が1枚貰えるのですが、1000円のグッズがないため600円のブロマイドを2セット買えば特典券が貰えます。
ということで僕は特典券2枚を貰い気になるアイドルとツーショットチェキを撮り、チェキにサインとメッセージを書いてもらいました。
サインとメッセージの時に40秒ほど時間をもらえてアイドルとお話ができるのですが、その時に名前を聞かれました。
名乗ったら、アイドルから「よくTwitterでふぁぼ*1ってくれる人だよね?」と言われました。
Twitterで一度もリプライすら送ったことがないのに、ふぁぼだけで最初から認知されていました。
しっかり自分のツイートのふぁぼを確認していて、アイドルというものはオタク以上にレス、反応を求めているものだと感じました。
正直なところ、とても嬉しかったのでまたライブに行き物販にも行こうという気持ちになりました。
アイドルのイベントに行くようになって今まで声優のイベントだけ行っていた頃とは違う感覚を得られました。
・イベントへ気軽に行ける
アイドルのイベントは小さめのライブハウスで行われていることがほとんどで、また集客は声優ほどでもないことが多く、行こうと思った時にイベントへ行けます。小さめのライブハウスのため席は関係なく、アイドルと勘違いではない距離でライブ中に目が合ったり、レスが貰えます。
・直接話す機会が多い
アイドルはライブがあると必ずと言って良いほど物販を行います。その物販でアイドルと直接話ができます。ライブ後に物販があればライブの感想を直接アイドルに話すことができます。直接話す機会が多いので認知もすぐされます。サインをしてもらう時に名前を向こうから聞いてくるので名前も覚えられます。名前を覚えられると名乗らなくてもサインに名前を書いてもらえます。
・SNSを見られている感覚に陥る
アイドルはオタク以上にレス、反応を求めていると前述しましたが、アイドルはTwitterなどでエゴサーチをします。エゴサーチをして自分たちの評判を知ってそれを活かして人気上昇に繋げようとも考えていると思います。 エゴサーチをしてそのツイートをアイドル本人がいいね!やリツイートをしたり、アイドルが一般のアカウントをフォローしすることもあります。もちろんそれらのことが事務所に禁止されていることがありますが、物販などでアイドルと直接話す時に数日前のツイートに触れられたりすることもあります。ある程度の固定ファンになると非公開リストで管理されるとも聞きます。ここまで来るとSNSをアイドルに監視されていると言った方が良いでしょう。
・距離が近い
これらのことを踏まえてもとにかくファンとアイドルとの距離が近いことを感じます。認知もすぐにされます。認知をされると人間というのは欲張りでアイドルから良い反応を貰おうと思うようになります。自分だけ他のファンとは違う反応をされるのが良い反応のひとつだと思います。実際にアイドルはファンのそういう態度を"見てる"ので良い反応を貰えることが多いです。自分のことを知ってくれている人がステージ上で指差しをしてくれたり目が合わせてくれるのは、たまたま好きな人と目が合ったとは違うものだと思います。声優と比べたら本当に距離が近いです。
このように良いことしかないように思えますが距離が近いからこそ感じる苦悩というのもあります。
僕が感じた苦悩はアイドルの"卒業"でした。
僕が名古屋CLEAR'Sに興味を持ち始めてそんなに時間は経ってない時に自分が一番気になるメンバーが卒業を発表していました。
そこまでメジャーではないアイドルが卒業をするとだいたい普通の女の子になるのでステージ上で見られる姿は2度とないと思った方が良いです。
そのため卒業間近なのでアイドルを応援していく上で焦りがありました。
無理してライブに行ったりなどこちらからどんどん距離を縮めようとしたりもしました。
しかし、距離が近づくにつれて感じるのは卒業していくことの辛さでした。
卒業した時は本当に辛くてしばらく消沈してました。
これがその時の様子です。
アイドルオタク編後編に続きます
*1:現在はいいね!